2012年10月16日

ご飯がススムで、売れ行きススム。

マーケティングというと、とかく教科書的な知識を学ぶことだと考えたり、販売会議の席上が、その現場であると思いがちですが、実は商品が購入される現場にこそ、その神髄があります。もちろん、戦略や戦術も必要なのですが、それだけではモノは売れません。これを図で示すと、

①戦略→②ビジネスモデル(戦術)→③消費者

ということになります。そして、①戦略には「知恵」が、②ビジネスモデルには「知識・経験・スキル・ノウハウ」が、③消費者には「体験、実感」というものが必要になります。つまり、①~③は階層が違うのです。だから、いくら①と②が優れていても、最終的な消費者の気持ちがわからなければ、ビジネスは上手くいきません。それは、主婦や中年男性、女子学生など、具体的なターゲットがモノを買うときの気持ちということです。
そんなことを考えていたら、消費者の気持ちに寄り添った商品を新聞の記事で目にしました。ピックルスコーポレーションの「ご飯がススム」というキムチ商品でした。年商40億円まで成長したこの商品は、入社2年目の2人の女性社員が開発したそうです。売り場で目立つ黒いパッケージや甘い味、200グラムと競合商品の半分の食べきりサイズ、これらは、まさに彼女たちの実感そのものではないでしょうか?
よく、商品がなぜ、売れているのか、その感覚がつかめないと売れる商品は作れないといわれます。が、、その感覚とは、まさにここでいう実感ではないでしょうか?

ご飯がススムで、売れ行きススム。
ピックルスコーポレーションのご飯がススム




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Posted by Fuji-Con at 13:47 │マーケティングEYE

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